第4回トークイベント「コミュニティとおかねの新たな関係性」イベントレポート

商店街へいらっしゃい!トークイベント

第4回「コミュニティとおかねの新たな関係性」イベントレポート


7月16日に、「商店街での起業」をテーマにした第4回目のトークイベントを開催しました。

当日のイベントの様子についてレポートいたします!





本イベントは、横浜市経済局からの委託を受けている「商店街空き店舗コンサルティング事業」の一環で、商店街にゆかりのある方から、ご自身の取り組みやビジョンについて楽しくじっくり語って頂く全4回のトークショー形式のオンラインイベントです。



イベントの前半では、横浜市経済局商業振興課の松永さんより、ご挨拶と今回の事業における補助金等のご案内を頂きました。


また、恒例となっている各商店街の方の現地からの生出演ですが、今回は希望ヶ丘商店街にあるジンギスカン居酒屋「FAM(ファム)」さんから、本事業の相談員であり、ハマの商店街宣伝部長の荒井と、FAM店長の佐々木さんが中継で参加しました。


佐々木さんは、飲食店の多い希望ヶ丘商店街の活動の中心的な役割を担っており、理事会からの信頼も厚い方です。二人からお店や希望ヶ丘商店街の魅力について紹介すると、参加者からも「お店の常連です!」といったコメントを頂いたりと、盛り上がりました。



シリーズ第4回目のゲストは、空き家・遊休不動産の再生・利活用プラットフォームであるまちづくり参加型クラウドファンディング「ハロー!RENOVATION」をリリースし、まち・ひと・お金の新たな関係性構築に取り組んでいる、エンジョイワークス代表取締役の福田和則さんです。


トークのテーマは「コミュニティとおかねの新たな関係性」について。空き家や遊休不動産の再生には、金融機関からの融資がつきにくかったり、関わってくれるメンバーを募るのに苦労したりと、何かと課題が多くあるのが一般的なイメージです。そんな中、福田さんはクラウドファンディングを用いて小口投資でプロジェクトに関わる人を増やすという、これまでにない新しいやり方でコミュニティづくりをしています。


プレゼンテーションの冒頭では、エンジョイワークス設立に至る背景や、設立後から現在に至るまでの事業展開(不動産仲介、設計、コンサルティングなど)についてレクチャー頂き、その中で見えてきた問題意識や障壁を段階的に乗り越えてきたことを伺い知ることができました。



エンジョイワークスさんの特筆すべき点は、資金集めとコミュニティ形成(ファン集め)を同時進行で可能だということと、ぞれが単一のプロジェクトでななく、共通するプラットフォーム、すなわち汎用性のある仕組みの中で成立させていくことにあります。


また、自社でファンドを運営するためには、ライセンスも必要になりますが、その取得の内容なども時系列で詳しく説明して頂きました。


そして、投資した方々の動機や思い、実際に完成した物件の様子なども写真を交えながら、丁寧に暮らしの目線でお話されていたのが印象的です。


投資家、物件オーナー、施工会社、地元金融機関、提携先企業との事業スキームや、この仕組み化のために行ってきた取り組みの様子を、非常に詳しくにプレゼンテーションをして頂いたことで、相当な量の実践的学びになったことは間違いありません。


しかしながら、多くの人がプロジェクトと関わるための接点を作っていく基本的な考え方は、単なる儲けや集客に注力するということよりも、それぞれの人に丁寧に向き合い、豊な暮らしと住まいづくりを通じて、地域社会に貢献していくことにあります。


みんなで一緒にまちづくりを!というスタンスは、これまでのゲストの皆さんとも共通する要素が多くありました。


また、イベント終了後の任意の交流会「話足りない会」では、エンジョイワークスの社員の方もさらに3名加わって頂き、まちづくりや今後の社会について、より深いディスカッションをすることができました。


全4回のトークイベントいかがでしたでしょうか?これまでの回でもしチェックしてないイベントがあれば、是非レポートや動画を閲覧して頂ければ幸いです!






第4回のイベントのアーカイブ動画はこちらのページでご覧いただけます。