第2回トークイベント「商店街の役割を問う」イベントレポート


商店街へいらっしゃい!トークイベント

第2回「商店街の役割を問う」イベントレポート


6月25日に、「商店街での起業」をテーマにした第2回目のトークイベントを開催しました。

当日のイベントの様子についてレポートいたします!


本イベントは、横浜市経済局からの委託を受けている「商店街空き店舗コンサルティング事業」の一環で、商店街にゆかりのある方から、ご自身の取り組みやビジョンについて楽しくじっくり語って頂く全4回のトークショー形式のオンラインイベントです。



まず、今回のイベントの冒頭に、野庭ショッピングセンターの堀部会長にご出演頂きました。野庭ショッピングセンターは、横浜市住宅供給公社が管理運営する「野庭団地」の中にあり、主として団地の入居者をターゲットにした施設型の商店街です。堀部会長より、「商店街プロレス」をはじめとする各種イベントや特徴、今後の展望についてご紹介を頂きました。



第2回目のトークイベントのテーマは、「商店街の役割を問う」です。ゲストに有限会社E.N.N.(エン)代表、金沢R不動産の小津誠一さんをお迎えして、新しい視点とアイデアで遊休不動産の利活用やリノベーション、まちや商店街の再生の取り組みや、商店街の役割についてお話ししていただきました。



まずはじめに、金沢の都市規模や、金沢R不動産の事業について概要をご紹介頂き、続いて、歴史ある物件の継承方法とエリアリノベーション、まち歩きマップの作成など、個々の取り組みを、写真と地図などのスライドを使って詳しくお話頂きました。


金沢のまちは国内外から多くの観光客が訪れていたこともあり、今回のコロナ禍でも飲食店などを中心に大きな影響を受けました。そうした中、小津さんが関わるまちづくりのメンバーで「勝手に、かなざわ商興会」というクラウドファンディングを立ち上げ、自分たちの商店を、給付金などの「公助」だけでなく、地域の中の「共助」で支え合う施策を打ち出しました。


こうした最新の動向は、参加者からのコメントや反応も多く寄せられました。



本題の「商店街の役割」ですが、全国共通のロードサイド型の郊外店舗からなる「広域集客装置」に対し、商店街などは「近隣集客装置」という位置づけをレクチャーして頂きました。


その上で、今後の商店街の役割として求められるのは、「多様性」「寛容性」「可変性」の3つのテーマであり、車中心の経済圏から、歩いていける範囲の、人中心の経済圏、すなわち「ローカルエコノミー」を体現する存在であることだとお話頂きました。


喫緊の具体的な施策から、まちづくりにおける大きな視点まで、非常に幅広い内容を学ぶことができた今回のイベント。参加者にとっても良い刺激となったようです。


第3回目のトークイベントは、世田谷区尾山台の商店街で洋品店を営みつつ、まちづくりに勤しむ、おやまちプロジェクト代表理事の高野さんです。どのような会になるのか、引き続きご期待ください。