第1回トークイベント「これからの暮らしと商店街」イベントレポート


商店街へいらっしゃい!トークイベント

第1回 「これからの暮らしと商店街」イベントレポート


6月18日に、「商店街での起業」をテーマにした第1回目のトークイベントを開催しました。

当日のイベントの様子についてレポートいたします!



本イベントは、横浜市経済局からの委託を受けている「商店街空き店舗コンサルティング事業」の一環で、商店街にゆかりのある方から、ご自身の取り組みやビジョンについて楽しくじっくり語って頂く全4回のトークショー形式のオンラインイベントです。


第1回目となる今回は、「これからの暮らしと商店街」と題して、不動産業を営みつつ様々な地域プロジェクトを起ち上げているお二人のゲストをお招きし、商店街や地域で事業を行っていくことについてお話頂きました。


当日は、予想を上回る約80名の方にお申込みいただき、さらにイベント終了後に「話足りない会」という任意参加の懇親会も予めセッティングされるなど、参加者の期待の高さを伺い知ることができます。


お一人目のゲストは、横浜市の妙蓮寺エリアで不動産建築業を営む、住まいの松栄代表の酒井洋輔さん。「おばあちゃんの家事付」というユニークなシェアハウスや、古民家カフェ「HUG.CAFE(2015~17)」、まちの本屋リノベーションプロジェクトなど、様々な地域の事業に携わっています。酒井さんの目指すまちづくりは「狭く、深く」がテーマです。他のエリアの人に多く来てもらうために情報を拡散させるのではなく、地域の中で暮らす人の視点に立つことが重要と語りました。


お二人目のゲストは、南荘代表の石井秀和さん。川崎市の武蔵新城で代々不動産業を営む、地域密着型の大家さんです。賃貸マンション共用部を改装し「PASAR SHINJO」を開設したことを皮切りに、道路に面した賃貸物件の1階を飲食店やショップに変え、不動産価値向上を図るエリアリノベーションの仕組み作り、「新城マガジン」などの情報発信や、飲み歩きを促進するイベント企画「せんべろ」など様々な活動を行っています。「この街に住みたい、住んで良かった。」というひとを増やすため、まちと関わり働く場所を作っていく施策の数々は、酒井さんとも通じる部分が多くありました。



お二人のプレゼンテーションのあとは、マスマス代表の治田と、商店街コンサル事業の相談員の荒井(ここくらす代表)も交え、ざっくばらんなトークセッションを行いました。ZOOMウェビナーの「チャット」と「QA」もうまく利用し、オンラインでも参加者のリアクションや質問をひろいつつ、相互のコミュニケーションを深めていくのが特徴です。


参加者からは、事業に関しての具体的な相談から、町内会や組合などの関わり方、スマートシティ構想など今後の社会の中での捉え方など、多岐に渡る質問やコメントが寄せられました。


また、昨今のコロナ禍の状況について、都市部に住む人々が地域に向き合うきっかけとなり、実際に売り上げを伸ばした店もあるなど、商店街にとってはむしろプラスになることも多いという認識をそれぞれのゲストから示されました。


社会システムの大きな変革を、トランプの「大貧民の革命」に例え、これまで見過ごされてきた地域の新しい取り組みが、これからの世の中には大きく良い影響を与えていくと、全員が明るく語り合ったのが大変印象的です。


第二回目のトークイベントは、金沢でまちづくりを実践する、「E.N.N.」「金沢R不動産」の小津さんです。どのような会になるのか、引き続きご期待ください。